人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヤマト福祉財団〜障害者の働く場パワーアップフォーラム

職場でのブーイングの嵐をかいくぐって、有休取って参加してきました。ヤマト福祉財団の大盤振る舞い事業。これまでは作業所関係者限定で行われていたセミナーが今年からは一般にも解放してフォーラムとして全国7箇所で開催されます。こんな機会に参加しないでどうする。会社の業務なんていつでも巻き返せるし。フォーラムは朝10時から午後5時まで。参加者200名。その他運営関係者多数。参加者のほとんどが作業所や施設関係者のようで、当事者家族での参加はたぶん1桁だったと思います。壇上からの報告。熱いメッセージ。大変な努力を重ねて、月7万円の賃金が目標だという現実。地元愛知からの参加した施設はせいぜい2万円。会場からは必死に内職をして月8千円という声。散々な現実です。予想はしてましたが、心底驚いたのは、当のヤマト財団が10年前に故小倉会長が掲げた月10万円賃金という目標を、現実路線という理由で5万円に落としていたことです。フォーラムが終わって、お寿司やサンドイッチで交流しましょうという主催者側のアナウンスを聞きながら、なんだか打ちのめされた思いで帰宅の途に着きました。厳しい現実。それでも、戦っている人たちがいる。あきらめない人たちがいるということを決して忘れないでおこうと胸に刻んでいます。昭和50年代。養護学校を卒業した生徒達は2つの道しかありませんでした。在宅か入所施設か。在宅では年老いてすら家族の顔色を窺いながら全てに遠慮した日々が延々と続く。入所施設では薄暗い8畳間の部屋に6人の大人が生活をする。絶望して自殺をしていく若者たち。一体どこに人間の尊厳があるというのか。そんな世の中に決して後戻りはさせてはいけない。そう思います。

by fogcircus | 2010-10-08 20:47 | 雑記 | Comments(0)